リズムを書き入れる
2020/11/22
前回の「メロディーを曲にする」の続きです。もうすでにメロディーにハーモニーもベースもついていますから、これも作曲の仕方というよりはアレンジの仕方です。
前回、Oh! Italia の最初の4小節のメロディーにハーモニーとベースをつけるところまでやりました。
そのあとの4小節も同じ方法で、メロディー+ハーモニー+ベースにしてみます。続けて聞いてみてください。
ここで四角で囲ったところには音符がありません。メロディーが2分音符や付点4分音符だと、間延びしてしまいますし、最初の4小節と同じ感じが続くのでつまらなくなってしまいます。そこでそこにリズム感をつけるための音を置きました。
これでちょっと舟に揺られる感じが出ました。あまりたくさん音を置きすぎるとしつこくなってしまうので、赤くマークした2か所だけに入れ、青い四角の部分には入れないことにしました。
私の最初の作品である Oh! Italia では、メロディーを歌った後は前回の「メロディーを曲にする」と、今回ここに書いたことしかしていません。
- メロディーを単音で弾く
- 3度下のハーモニーを付ける
- 表現したい雰囲気の出るベースを付ける
- 響きの合わないハーモニーは変える
- ふくらましたいところは音を追加する
- リズムを書き入れる
作曲の仕方は全く知らなかったのに曲が作れたのは、ギターの特性に合わせて音を出してみたからだと思います。
- 中指でメロディー、人差し指でハーモニー、親指でベースを弾く
- 1,2弦でメロディー、2,3弦でハーモニー、5,6弦でベース、3,4弦でリズムを弾く
これが、私がギターでいくつかの曲を弾いて感じ取ったギターの弾き方の典型パターンです。それをそのまま作曲の仕方に使っただけです。また、ギターの弦の配置は3度の和音が押さえやすく、ベースが開放弦で出せるようになっているから、この方法は弾きやすい曲の作り方だとも言えます。このように私はギターに導かれて作曲したということなのだと思います。
さて結局、メロディーさえできればあとは「弾いて聞いてみる」「自分の好きな音を探す」「ギターの特性に従う」ことで何とかなることを知ったのですが、ではどうやって「メロディーを生み出す」のか? これには、直接的な方法はないように思いますが、いくつかの曲を作ってみて私が実際にやったことを、次の項目として書いていこうと思います。
Photo by Maruoka Joe on PhotoAC