ダンスと恋の思い出
2019-11-24
中学の頃、男女が輪になって踊るダンスは期待と不安が入り混じった物でした。
だんだん順番が回ってきて ’あの’ 女の子の番が近づいてくると、もうどうしたらいいのかわからない気持ちになります。でも、その子の番が来る前に音楽は終わってしまった。がっかりするとともに、ほっとしたことを覚えています。
彼女の気持ちがわかっていれば話は簡単です。でも上手な気持ちの聞き方なんか知らない。もし断られたそれでもうおしまい。そしてこの後、私の家は引っ越すことになり、彼女と会うことは二度とありませんでした。
大人になってからは、気の利いた話しかけ方や表情の送り方を身につけましたが、そのころにはもう男女が一緒になって踊る機会はなくなってしまいました。もしあの時に戻れたらずいぶん上手に話せただろうに。そうしたらハッピーエンドってこともあるかもしれないじゃないか……。
この曲はもう1年以上も前に書いたもので、私の作曲としては4番目のものです。このころには演奏よりも作曲の方が面白くなってしまっていて、自分が演奏できるかどうかも考えずに作ってしまいました。今回録音しようとしたら、案の定小指のスラーが難しくてなかなか弾けません。前回のリリースから4カ月もたってしまいました。
上手に弾けるようになったとはまだとても言えないのですが、もう次の曲を作りたくなったので YouTube にアップすることにしました。これでも最初から比べればずいぶんましになっているのです。