はじめての楽器
2025/1/9
赤ん坊のころから音楽を聴いていましたが、楽器は下手です。私は正確な動作を素早く行うのが苦手なのです。だから球技も全部ヘタ、体ごと大きな動きをするスキーやバイクのトライアルが好きでした。
さて、小学校1年生の春休みの宿題のことです。他の子には国語や算数の宿題が出たのですが、私の宿題は「ハーモニカで何か1曲を最後までひけるようになりなさい」でした。
楽器は楽しい。叩けば、吹けば、それだけできれいで大きな音がする。楽器でないものはそうなりません。曲なんて弾けなくても楽しい物体です。それにハーモニカは指を使わないですから、不器用な私にもひきやすい。宿題かどうかは関係なく、曲を吹くのを楽しみました。これが私の初めての楽器との付き合いでした。

ところで、楽器好きなのは父親譲りのようです。若いころにハーモニカバンドに入っていたそうです。写真は父のハーモニカです。その当時の物ではありませんが、私がハーモニカをひいたものだから、思い出して買ったのかもしれません。私が宿題でひいたハーモニカはこんな複音式のものではない子供用のものでしたが、大人用の楽器は音が滑らかなのに驚きました。
しかし父は、自分は楽器が好きでも私に教えたりはしません。自分が楽しむためだけに楽器を弾きます。その性格も私に遺伝しました 🙂。だから私も教えてもらおうとは思わず、好きなように吹いていました。
さてとにかく、この宿題のおかげで私は楽器を楽しむようになりました。3年生になると音楽の授業ではリコーダーをやるようになりました。プラスチック製でも大人の楽器と同じくらいいい音が出ますから、大人になった気分です。4年生からは学校のブラスバンドに入れたのでトランペットを吹きました。運動会でファンファーレを吹くのは晴れがましい気持ちでした。
木琴も習いましたが、それは私には向いてなかったです。ハーモニカ、リコーダー、トランペット。私は指が不器用だから、息で吹く楽器が好きです。息は心を直接表現するので、下手でもとにかく自分の感情を表現しようとする私に合っているのです。
さてその後高校では合唱部に入るのですが、あまり真面目にはやれなくて、途中でやめてしまっています。それは私の厄介な性格のせいなのですが、そのせいで今の楽器生活があります。そのことについては次の記事で書きます。