赤山節 歌詞
2025/7/12
恋人同士が彼女の家のアサギ(離れ家)で愛を語る様子を歌ったものです。女子と男子の描写が交互になりますが、内容からすると 1, 3, 2, 4 の順なのではないかと思います。男女交互に歌うからこうなのかと思いましたが、ネットでの演奏を見ると全部一人で歌っています。二人が自分のことを歌っているのではなく、大人が面白がって若い二人の姿を歌っているのだと思います。
赤山節 一番
うちなーぐち
一番:(女子)あかやまん ふぇさちに (エェ)
すらに むでぃくゆい (ヤリクヌ)
でぃ わね うみさとぅとぅ
けむでぃくらな
** (ハラユイユイ ヤリクヤリクヌ)
しぬでぃ かたらたる
なかぬ あさぎ (ハラユイユイ)二番:(男子)
あさぎくだみいしぬ
たとぅい くちゅるとぅん
まくらさる うでぃん
くたんかじり
**三番:(女子)
ひし うちゅる なみや
うたんぐとぅ けゆみ?
うじょう うちゆる さとぅや
いらぬ けゆみ?
**四番:(男子)
さらば てぃんがらや
しまゆくに なとぅい
でぃちゃよ たちむどぅら
ゆびんぬ じぶん
**
東京弁 意訳
一番:(女子)赤山芋のつるが (エェ)
梢に絡みついているわ。 (ヤレコノ)
さあ、私も恋しいあなたに
ちょっと絡まってあげようかなー。
** (ホラヨイヨイ ヤレコノヤレコノ)
人目を忍んで語り合った
中の離れ家でのこと (ホラヨイヨイ)二番:(男子)
この離れの土台の石が
たとえ朽ち果てたとしても
枕にした僕の腕は
腕が朽ち果てない限りはずさないよ
**三番:(女子)
干瀬に打ち寄せる波は
岩を打たないで帰りはしないよね?
門をたたいたあなたが
入らないで帰りはしないよね?
**四番:(男子)
天の川が
村の横にまで下りてきた。
さあ、もう帰らなくちゃ。
また夕べと同じ時間だ。
**
男子が「腕が朽ち果てない限り」と言っておきながら、時間になるとさっさと帰っていく姿がリアルに面白かったです。彼女の家に夜行くのは自由だが、夜が明けるまでには帰らないといけないというのが昔のルールだったようです。