銀のすすき 金の月

2023/10/3

日本では中秋の名月と、のちの月を楽しみます。大きな月とすすきは日本の形式美です。

すすきは秋の野の象徴です。月は秋の澄んだ空で最も美しく見えます。この組み合わせを秋の美の定型とし、すすきを飾って家族で月を楽しむ習慣は長く日本に受け継がれてきました。

空が狭く、夜になっても明るい都会ではお月見の習慣はあまり行われませんが、月の美しさは昔から変わりません。広いところに行きさえすれば今でも月を愛でることができます。

この曲は日本の音階を使って作りました。海外の方がこれに慣れているかどうかわからないのですが、このテーマは日本の感覚で書かなくてはならないのです。

そういえば、日本人が秋の夜に必要とするのはもう一つあります。それは秋の虫の声です。練習中はコオロギの声を聴きながら弾いていましたが、今は録音のために窓を閉めなければいけないので残念です。本当はコオロギの声も一緒に録音できればいいのですが。


この曲にはもう一つ記事があります。日本語とメロディーの関係を書いています。長い文章ですが、興味があったら読んでみてください。

「銀のすすき 金の月」作曲過程

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