木陰から
2019-6-11
私は外が好きなので、夏の晴れた日にはすぐどこかに行きたくなってしまいます。でも暑いから、日の当たらない涼しいところにいるのがいいですね。
仕事で別の事業所に行った時のことです。そこには結構な広さの裏庭があります。緑がからまるちいさなパーゴラまであって、ちょっと職場とは思えないような素敵な場所です。昼休みにそこに行ってみると、私のほかは誰一人いませんでした。
涼しいパーゴラからは、周りの景色がまぶしいです。 私が目をつぶって風を感じていると、それまでは気が付かなかったハチの羽音が聞こえてきます。また目を開けてみると、きまぐれな蝶が行ったり来たりしています。こんな気持ちのいい場所なのに、ほかのだれもいないのが不思議です。
この曲の最初の間延びした2小節は、この裏庭で生まれました。夏のけだるい感じを表してみたかったです。後半は、蝶が飛ぶ景色と、ハチの眠そうな羽音を表現しようと思って作ってみました。
1年前に作ったこの曲は、私にとってまだ3曲目の作品でした。知識も経験もないので、いろいろ悩みながらの作曲でしたが、そういうところが楽しいです。